春節の中国、各地の寺が大賑わい 杭州の霊順寺は深夜3時で大盛況

2024/02/16 12:23

2月18日春節休みの中国は、各地で多くの人がお寺に足を運んでいる。特に福の神を迎えるという「財神」の日の旧正月5日目はどこも大勢の参拝者が訪れ、安全や一陽来復を祈るなど、大変な賑わいを見せた。

上海にあり、華東で唯一の「財神寺」は、旧正月4日目である2月13日の夜とその翌日朝に大勢の市民が詰めかけた。13日夜は「福の神」を迎える祈願の儀式が行われ、辰年の今年、商売繁盛や金運に恵まれ安全や幸福が巡るように、との祈りが込められた。

 地元の浦東の警察は、交通渋滞や事故の防止に向け、あらかじめ寺の関係者とともに対策を講じ、警備員を用意して参拝者に訪れる市民の安全確保に取り組んだ。

2月14日午前、上海の財神寺。大勢の市民が参拝に訪れている 上海浦東警察より

  浙江省の「杭州日報」によると、地元の人はみな、北高峰にある最も有名な財神寺である霊順寺に足を運ぶという。ネットでは、「明け方3時に北高峰のふもとから山頂の寺まで行こうとしたが、すでに人だらけで、そのほとんどが若者だった」とのコメントがあった。北高峰は2月14日朝7時の段階でおよそ7000人が詰めかけたという。

また各地で、寺の周辺で盛大な縁日が開催された。広西チワン族自治区の邕州古城城隍廟広場では2月14日、正月ムードたっぷりの縁日が行われ、城の参拝や祈願、市場、そして伝統芸能の舞台や工芸品づくりと言った催しが続々と開催された。午前10時ごろ、ぎっしりと人が詰めかけた広場で瑞獅祥竜が見事なパフォーマンスを演じ、大いに盛り上がった。「新年おめでとう」「商売繁盛」「一陽来復」との声が聞こえる中、正月衣装をまとった「五路財神」が現れ、訪れた人にお年玉を振舞っていた。

(中国経済新聞)