バレンタインデーの2月14日、中国のWechatアプリでお年玉に相当する「紅包」の送金上限額が引き上げられた。送金画面を開くと、入力可能な金額上限が通常の200元(約4188円)からに520元(約10890円)に変更されている。
Wechatの公式発表によると、今回はバレンタインデーである2024年2月14日00:00~23:59のみの特別対応という。大切なこの日に、祝福の意を伝えられるようにするためである。
なぜか520元かというと、520(Wu er ling)の発音が「アイラブユー」の「我愛你(Wo ai ni)」と似ているためだ。また、数字「1314(Yi san yi si)」の発音は「一生一世(Yi sheng yi shi)」の発音と似ており、「一生一緒に過ごそう」という願いがこもっている。
ただし弁護士の指摘によると、恋人同士で520元または1314元を送金し合った後に別れた場合、返金を求めても法的に却下されるという。
こうした数字は特別な意味が込められており、貸与であるとの注意書きや明記がないと、贈与と見なされ返済請求ができなくなるとのことである。
(中国経済新聞)