ファーウェイと江淮が100万元台(1000万円台)のセダンを製造へ BMW7シリーズをライバル視し今年第4四半期に発売

2024/02/4 08:30

1月31日、関係者の話によると、中国の通信機器大手ファーウェイと、「JAC」の略称で知られる中国の自動車メーカー江淮汽車の共同製造による最初の車種は、うわさされていたMPVではなく100万元クラス(1000万円台)のセダンであることが分かった。BMW7シリーズをライバル視して今年の第4四半期に発売と見られる。現在、この車種を生産するメガファクトリーが安徽省肥西で間もなく完成予定であり、発売後の売上収入は江淮汽車で計上される。

この2社の合弁での自動車製造は2022年6月に表面化しており、かなりの報道もあったが、当時はともに明言を避けていた。しかし2023年に入ってから、ほぼ「確定的」となっていた。

江淮汽車は、2023年12月初め、ファーウェイのスマートモビリティー技術ソリューションブランド「鴻蒙智行(HIMA)」 (以前のスマートセレクションモデル)への加入を発表した。業務分担については、江淮汽車が車の開発全般を受け持ち、先端的生産拠点を設け、ファーウェイデバイスまたは指定の外注業者が全世界で、マーケティング、販売、顧客、エコロジー運営などのセールス面を一手に引き受ける。サービス体系については、ファーウェイデバイスと江淮汽車が共同で打ち立てていく。

HIMAは現在、セレス、奇瑞汽車、北汽藍谷、江淮汽車の4社が加盟している。ファーウェイの常務取締役でファーウェイデバイスのCEO、スマートカーソリューションBUの会長である余承東氏は以前に、「スマートセレクションモデルは数社で採用されているが、バッティングはしていない。製造車種がSUVであったりセダンであったりMPVであったりして、それぞれ違うからだ」と述べている。

冒頭の関係者は、ファーウェイが打ち立てた「四界」とは、車種ではなく豪華さの程度で分けたもので、このうち江淮汽車における目安は70万元(約1430万円)台以上のものと述べている。2024年、ファーウェイのHIMAは、発売済みの智界S7、北汽藍谷による政府専用クラス、また江淮汽車におけるBMW7シリーズをにらんだ100万元台(1000万円台)のタイプなど、各種セダンでのラインナップ形成を目指している。

(中国経済新聞)