2026年2月5日、中国インターネット情報センター(CNNIC)は、第57回『中国インターネット発展状況統計報告』を発表した。報告によると、2025年12月時点における中国のインターネット利用者数は11億2500万人に達し、インターネット普及率は初めて80%を突破した。さらに、生成AIの利用経験者は6億200万人に上り、普及率は42.8%に達している。これらの数字は、中国のデジタル社会が成熟段階に入ったことを明確に示している。
インターネット利用者数11億2500万人という規模は、世界人口のおよそ14%に相当する。中国の総人口(約14億人)と比べると、国民の約8割がインターネットを利用している計算だ。報告では、都市部だけでなく農村部でも普及が着実に進んでおり、5G通信網や光ファイバー網の整備が急速な拡大を支えていると指摘している。

普及率の推移を見ると、2020年頃には約70%だったものが、わずか5年で10ポイント以上上昇した。この背景には、スマートフォンの低価格化に加え、モバイル決済の定着、オンライン教育・医療・娯楽サービスの充実などが大きく寄与している。
中でも注目されるのが、生成AIのユーザー規模である。報告によれば、2025年末時点で生成AIを利用したことのあるインターネット利用者は6億200万人に達し、全体の42.8%を占めた。
これは、ChatGPTをはじめ、中国国内で開発された「文心一言」(百度)、「通義千問」(アリババ)、「豆包」(バイトダンス)、「Kimi」(ムーンショットAI)といった大規模言語モデルが急速に普及した結果といえる。日常生活では、文章作成、画像生成、動画編集、学習支援、業務効率化など、さまざまな場面で生成AIが活用されており、特に若年層や都市部の利用率が高い。
普及率42.8%という数字は、2〜3年前にはほぼ存在しなかった分野が、短期間で国民の半数近くに浸透したことを意味する。中国の「AI大国化」が、単なる技術開発の段階を超え、国民生活に深く根付く実用段階に入っていることを示す象徴的なデータと言えるだろう。
(中国経済新聞)
