米スターバックスは1月31日、2024年度第1四半期決算を発表した。同社の営業収益は前年比8.16%増の94億米ドル(約1兆3,800億円)に達し、純利益は前年比19.78%増の10億2,400万米ドル(約1,503億円)を記録。そのうち、スターバックス中国の売上高は20%増の7億3,500万米ドル(1,079億円)、既存店売上高は10%増、既存店取引高は21%増となった。
同社の財務報告によると、報告期間中に中国で新しく169店舗をオープン。今年はスターバックスの中国市場参入25周年で、店舗数は7,000店舗を超えている。
最高経営責任者(CEO)ラクスマン・ナラシムハン氏は、「スターバックスは中国で新たな市場を開拓し、新規店舗をオープンしていきます」と述べた。
2023年9月19日、江蘇省昆山市にスターバックス中国コーヒーイノベーション工業園区がオープンした。これは、スターバックスの世界市場における「生豆からコーヒーまで」の垂直産業チェーンの構築を、中国が率先して実現したことを意味する。また工業園区建設への総投資額は15億元(約306億円)。スターバックスにとって中国におけるコーヒー生産・物流拠点の建設としては最大規模の投資となった。
最近、英国の調査会社ワールド・コーヒー・ポータルが発表したレポートによると、過去 24 か月で東アジアにおけるコーヒーショップの店舗数は 12% 増加し、11万9,000 店に達し、そのうち中国市場が 42% を占め、世界最大のコーヒーショップ市場となった。
広東省食品安全推進協会の副会長の朱丹蓬(ジュ・ダンポン)氏は、「2023年には三線都市から五線都市でのコーヒー需要が中国コーヒー市場の新たな成長点になる」と述べた。
(中国経済新聞)