中国工業情報化部が発表した最新の『通信産業統計公報2023』(以下、公報)によると、2023年の通信事業収入は前年比6.2%増、通信事業総額は同16.8%増となり、通信事業は経済成長を力づける重要な支えとなっている。
ネットワークインフラ投資の面では、2023年、基本通信3社とチャイナタワーは、通信固定資産への投資総額4,205億元(約8兆6835億円)を完了。中でも5Gへの投資は前年比5.7%増の1,905億元(約3兆9352億円)に達し、全投資額の45.3%を占めた。
一方、5G産業アプリケーションは国民経済の71の主要カテゴリーに統合され、特に工業、鉱業、電力、港湾、医療などの主要垂直産業では、5Gアプリケーションが大規模に複製され、何千もの産業が変革、アップグレード、品質と効率の向上を達成するのに役立っている。
工業情報化部の辛国斌副部長は、「2024年の産業経済が直面する内外の環境は依然として厳しく複雑だが、中国には完全な産業システム、大きな市場規模、完璧な情報インフラという利点があり、産業経済の長期的な趨勢は良い方向へ進む。工業情報化部は、さらに統合し、良好な勢いに産業経済のリバウンドを強化し、情報通信産業の質の高い発展を促進し、5Gアプリケーションの開発継承政策の導入は、産業インターネット指導の質の高い発展を推進する」と述べた。
2023年、電気通信事業の累積収入は前年比6.2%増の1兆680億元(約22兆533億円)に達した。このうち、固定インターネットブロードバンドアクセス事業の収入は順調に伸び、モバイルデータトラフィック事業の収入は微減、エマージング事業の収入は高い成長率を維持し、音声事業の収入は減少。またデータセンター、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、IoT、その他の新興ビジネスが急速に発展し、2023年の総事業収入は前年比19.1%増の3,564億元(約7兆3593億円)に達した。クラウドコンピューティングとビッグデータ事業の売上高は前年比37.5%増、IoT事業の売上高は前年比20.3%増と大幅な伸びを示した。
(中国経済新聞)