江西省の火災、原因は禁止されていた火気の使用

2024/01/26 19:30

1月24日15時ごろ、江西省新余市渝水区の通りに面した建物で火災が発生し、39人が死亡、9人がけがをした。

出火したのはレンガ・コンクリート構造の6階建て住居兼店舗で、地下1階の火元からたちまち1階と2階の店舗に燃え広がった。これまでの調査によると、地下1階で冷凍庫の改修工事をしていた際に、禁止されていた火気使用作業を行ったことによるものという。火の勢いが強くて消火が遅れ、煙が廊下を通って当時授業中だった大学の編入予備校や宿泊施設のある2階まで達した。

このところ、工事現場での火気使用行為による火災がしばしば発生している。2022年6月9日、浙江省杭州市にあるスノーランドの作業現場で、溶断作業をしていた際に火花粒子が配管の保温材の切れ端や内装用部材に引火し、消防隊員2人を含む6人が死亡、19人がけがをした。建物の消失面積は600平方メートルで、被害総額は3057万元(約6.28億円)余りに達した。

2022年11月21日、河南省安陽市凱信達商貿で火災が発生し38人が死亡した。原因は溶接作業時のミスであった。

2021年12月31日11時11分、遼寧省大連市鞍山路の市場の地下2階で出火、消防隊員1人を含む9人が死亡した。規定に反して冷凍庫を建設していた際に、溶接作業中に使用禁止となっていた可燃性の保温材に着火し、大量の有毒ガスが発生したことによるものという。

2017年11月18日、北京市大興区西紅門鎮の新建村で火災が発生、19人が死亡し8人がけがをした。火元は建物の地下1階の冷凍庫で、死者はすべて一酸化炭素中毒が原因だった。

(中国経済新聞)