英自動車工業会(SMMT)は現地時間1月25日、2023年の自動車生産台数が1,025万4,740台に達し、うち乗用車が5,117台、商用車が12万357台だったというデータを発表。2010年以来最大の伸びとなった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、「この1年で、チップ不足の改善や新型コロナウイルスによる規制の全面解除など、英国の自動車部門が直面する複数の課題が改善されたことに加え、電気自動車の生産台数が増加したことが重なり、英国の自動車生産台数はここ数年で過去最高となり、2019年以降初めて年間100万台を突破した」と述べた。
英国の電気自動車生産台数は昨年、過去最高を記録した。バッテリー電気自動車(BEV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)の英国生産台数は34万6,451台と、前年比48.0%の増加となり、昨年の英国自動車生産台数のほぼ5分の2を占めた。
一方、中国が世界最大の電気自動車生産・輸出国のひとつとなったことで、多くの中国自動車ブランドが英国市場をターゲットにし始め、すでに英国にEV製品を販売しているほか、英国市場戦略を発表し、英国でEV製品を発売する計画を立てているブランドもある。
これに対し、ホーズ氏は第一財経に対し、「多くの中国の自動車会社が英国を自動車、特に電気自動車の輸出市場として注目していることに気づいているが、中国の自動車ブランドとの競争については心配していない」と語った。
ホーズ氏によると、中国の自動車ブランドは現在、英国の自動車市場シェアの約4%を占めており、EV分野では10%近いシェアを占めている。英国で販売されているすべてのEVを見ると、テスラなどのブランドも中国で製造され、英国で販売されているため、約30%が中国からの輸入車となっている。
(中国経済新聞)