1月16日、香港証券取引所に上場している「楽華娯楽」(YHエンターテイメント・グループ)は株価が引き続き値下がりした。現段階で上場以来最安値となる1.15香港ドル(約22円)と80%近いダウンで、この3営業日で値下がり幅は82%となっている。
楽華娯楽は去年上半期、収入が前年同期比25.2%減の3.65億元(約74.4億円)で、約1.76億元(約35.9億円)の赤字を計上した。2022年の上半期は収益9273.3万元(約18.9億円)で、期中調整後の純利益は前年同期比70.4%減の4989.2万元(約10.16億円)であった。
この中で、タレントのマネジメント業務における収益は、2022年上半期は4.353億元(約88.7億円)であったが2023年上半期は3.194億元(約65.1億円)、率にして26.6%減となった。不景気で契約タレントに対する出演依頼が減っていることが主な理由という。
楽華娯楽は、2023年1月19日に芸能事務所として初めて香港での上場を果たした。公開資料によると、設立は2009年で、現在はワン・イーボーなどが所属し中国最大の芸能プロダクションである。事業範囲はタレントの養成や活用、また宣伝も手掛けるマネジメント全般に渡っており、タレントの管理、音楽IPの制作と運営、エンタメ全般といった3つの事業を含む芸能プラットフォームとなっている。
この中で主力の事業がタレントのマネジメントであり、コンサルティング会社のフロスト&サリバンによると、楽華娯楽は2021年、この分野での収益が各芸能事務所のトップでマーケットシェアは1.9%であった。
楽華娯楽の目論見書によると、全収益に占めるワン・イーボーのギャラの割合は、2019年は16.8%だったが2022年1~9月は59%となっている。
(中国経済新聞)