1月16日、中国の企業情報サイト「天眼査」によると、ファーウェイの自動車部門であるBUを母体とする「深セン引望智能技術」が設立された。法定代表者は鄭麗英氏で資本金は10.00億元(約203.7億円)、スマート車載機器の製造や販売などを手掛けるという。
「BUを母体とした新会社である」と語った関係者によると、「引望」の発足はファーウェイのスマートカー事業におけるさらなる取り組みの第一歩であるという。ファーウェイが全額を出資し、現在BUが有する技術や資源を受け継ぎ、のちにパートナーを加入させて複数の株主によるオープンな技術会社にするという。
ファーウェイは、長安汽車と話し合った末、去年11月25日に深センで、スマートコネクテッドカーの運転システムや新規部品の開発、生産、販売、サービスを手掛ける新会社を設立する「投資協力覚書き」を取り交わした。
ファーウェイはこれに基づいて、スマートカーソリューション事業の軸となる技術や資源を新会社に移管し、長安汽車およびその関係先もこの会社に出資して、ファーウェイとともに会社の成長を支えていく意向である。
またこの覚書きでは、新会社はスマート運転システムや部品産業のトップランナーを目指すほか、自動車産業のオープンプラットフォームとして既存の提携先自動車メーカーや価値の見込める自動車メーカーなどからの融資も募り、複数の株主による会社としていく方針が示されている。
(中国経済新聞)