万達、またも大都市で「万達広場」を売却

2024/01/5 17:30

企業情報サイトの天眼査によると、2023年12月27日、上海金山万達投資広場の株主が大連万達商業管理集団から蘇州連商貳号商業管理に変更した。

上海金山万達広場投資は、2013年4月2日に発足し資本金1億1518万元(約23億円)で、子会社に上海金山万達広場を有している。2015年7月17日に上海の金山にオープンし、総面積は11万平方メートルで建物面積46万平方メートル、住宅、商業広場、オフィスビル、店舗、小型マンションなどを備えた都市総合体である。

万達集団の会長である王健林氏は以前、資金を得るために中国各地の万達広場の一部を売却する意向を示していた。

上海で、松江や周浦にある万達広場が「大家保険」に引き渡されており、今回の金山の譲渡により計3か所が金融機関の手に渡ることになった。万達側はかねてから保険会社や金融機関と接触していたという。

なお蘇州連商貳号商業管理は、今回で4か所目の万達広場獲得を果たした。

2023年12月25日、太倉万達広場投資の筆頭株主が「大連万達商業管理集団」から「蘇州連商参号商業管理」に変更した。 また12月26日には、浙江省の湖州万達投資も登記変更し、全額出資していた株主の大連万達商業管理集団が撤退して蘇州連商伍号商業管理が親会社となった。さらには12月29日、広州の蘿崗万達広場発生も、株主が大連万達商業管理集団から蘇州連商肆号商業管理の100%出資に変わっている。新たな受け入れ先となった蘇州連商参号商業管理、蘇州連商伍号商業管理、蘇州連商肆号商業管理の3社は、いずれも中連基金の子会社である。

公式発表によると、中連基金はREITsを中心とした不動産金融事業を手掛けており、不動産証券化を足掛かりに投資インキュベータ、証券化投資銀行、さらには商品の投資という3路線を展開し、不動産全事業をカバーしている。

(中国経済新聞)