12月21日、中国の複数の国有銀行が翌22日より預金利息を引き下げると発表した。今年6月、9月に続く商業銀行の金利引き下げであり、経営事情や市場の動きを元にした金利調整は2022年9月から数えて計4回目である。
今回の利下げ幅は前回とほぼ同じであり、預金期間の長いものほど利下げ幅も大きい。定期預金について、1年以内では10BP、2年では20BP、3年および5年では25BPの利下げとなり、3年の場合は利息が2%を割り込み1.95%となる。
実際の預金利息は公表された率に上乗せしたものであるが、今回の利下げ幅は預金の額にも関わってくる。高額預金の場合は同じ期間の普通定期預金よりも利下げ幅が大きくなり、預金期間が2年間の場合は最高で25BP、3年間の場合は30BPの引き下げとなる。今回の改訂後、国有大手銀行で3年間高額預金をした場合、年間利息がこれまでの2.65%から2.35%に減り、20万元（約399万円）を3年間預けた場合は利息が1800元（約35880円）減ることになる。
（中国経済新聞）