12月5日、上海蔚来汽車(NIO)が2023年第3四半期の決算を発表し、第3四半期の売上高が190億7000万元(約3922億円)だったことがわかった。
決算報告によると、NIO第3四半期の売上高は前年同期比117.4%増の190億7000万元(約3922億円)で過去最高を更新。純損失は前年同期比10.8%増の45億6700万元(約939億3000万円)、売上総利益率は前年同期比11%と大幅に改善し、2桁台にまで回復した。
NIOの第3四半期における販売台数は、前年同期比75.4%増の5万5400台で、こちらも過去最高を記録した。
今年最後の四半期について、NIOは前年同期比17.3%~22.3%増の4万7000台~4万9000台の納車見通しを示し、同時に総売上高は160億7900万元になると予想。また部品コスト、リチウム価格の下落、効率改善の恩恵を受けて、第4四半期の自動車売上総利益は15~18%に達する見込みであるとしている。
11月、NIOは長安汽車、吉利汽車と電池交換事業で協力関係を結んだと発表。 これにより、NIOの電池交換事業は再びアナリストの注目の的となった。
NIOの李斌(リ・ビン)会長兼CEOは、「電池交換事業は長期的に持続可能であり、収益性の高い事業だと考えている。また充電スタンド事業は、損益分岐点を超えており、一部の投資家はNIO Power(モバイル・パワー・サービス・システム)への独立融資に興味を持っている」と述べた。
決算発表と同日、NIOと江淮汽車(JAC)は、NIOがJACから第1先端製造拠点および第2先端製造拠点の生産設備・資産を総額約31億6000万円(約649億9000万円)で取得したと発表。李斌氏は電話会見で、「NIOが全車種を自社生産した場合、製造コストは10%低下する」と述べた。
(中国経済新聞)