中国メディアによると、来年から北京の地下鉄全線で5G通信が利用可能となり、iPhoneでこれまで見られた5Gの誤表示などという問題もなくなる。この事業は通信キャリア大手3社と北京鉄塔、地下鉄の運営会社が共同実施するもので、来年には全路線で5Gが開通する。
北京の地下鉄は今年末までに、4号線や5号線など計10本以上の路線で合わせて300以上の駅で大手3社による5G通信が利用可能となる。ただし全駅カバーに至るのは来年となる。
通信の専門家である項立剛氏は以前にiPhoneの5G誤表示についてコメントし、かなりの論議を招いて「アップル 5Gバッジ」、「アップル5G誤表示」などが検索キーワードになった。
項氏は、「iPhoneがネットワークの本当の状態を示さないのは利用者からすれば虚偽の情報だ」と述べた。10号線に乗った際、ある乗客が持っていたチャイナモバイルのiPhone 13で5Gと表示されていたのを見たが、同じくチャイナモバイル利用の項氏のスマホには4Gと表示されていた。10号線では5G利用ができない。
項氏はさらに技術面について、「iPhoneの設定には4G、5Gオン、5Gオートの3つがあり、5Gオンを選ぶと右上のアイコンが5Gに変わる。5G通信がなくても5Gと表示されてしまうので、利用者からすれば誤った情報となる」と述べている。
この件はネットでも話題となり、iPhone 13に問題がないか、またアップルの情報表示は信頼できるのか、などといった議論も招いている。
(中国経済新聞)