11月29日、ニールセンの「2023年辣条 (ラーティアオ)産業調査報告書」は、エンターテインメント、観光、ケータリングなどのサービス消費が2023年も引き続き増加し、その中でもスナック類全体の売上高が伸びたと発表。そのうち、中国のスナック菓子・辣条 (ラーティアオ)の小売販売量は11万トンに達した。
辣条の人気フレイバートップ3の中で、山椒の辛さが特徴の麻辣(マーラー)味が人気となっており、売上高成長率は24%に達し、新たなトレンドとなっている。
辣条は、中国湖南省岳陽市平江県が発祥。小麦粉を主原料とし、業界人は面筋(ミエンジン)、平江の人は麻辣(マーラー)と呼び、油で揚げていないのが特徴だ。
統計によると、東南アジアから南米まで、中国の辣条は世界160以上の国と地域に輸出されている。中国国内の辣条生産企業は600社以上あり、平江人が設立した企業がその90%以上を占めている。またインドネシア、ベトナム、タイ、カンボジアなどの東南アジア諸国を中心に、海外の平江人が経営する辣条企業が数十社設立されている。中国全土における辣条市場の年間生産額は、600億元以上(約1兆2400億円)、そのうち平江県の年間生産額が200億元以上(約4000億円)を占めている。
(中国経済新聞)