中国汽車工業協会(CAAM)のデータによると、今年1月から10月までの中国の自動車輸出台数は前年同期比59.7%増の約392万2000台だった。今年、中国の自動車輸出台数は450万台に達する見込みで、世界最大の自動車輸出国になる。その中で、新エネルギー車の輸出量は引き続き高く、今年1月から10月まで、中国の新エネルギー車輸出台数は前年同期比99.1%増の99.5万台だった。
S&P グローバル・レーティング自動車戦略&価格チームは、報告書「中国の自動車海外進出の機会と課題」の中で、2023年の世界乗用車市場は、サプライチェーン、インフレ、ロシア・ウクライナ紛争、エネルギー危機の影響から回復し、緩やかな成長を示すと予想。2023年から2030年にかけて、世界の乗用車市場は年平均成長率2.1%で成長すると予想され、中国の乗用車販売台数は鈍化し、世界の乗用車販売台数と同水準になると予想している。
「S&P」の世界自動車市場における中国自動車メーカーの販売台数予測によると、西ヨーロッパ、中東、ASEANの三大地域が中国自動車メーカーの主な海外進出拠点となる。このうち、2030年までに、中国のOEMメーカーは西ヨーロッパ市場で80万台以上の車両を販売し、中東およびASEAN市場での販売台数は40万台を超えると予想されている。
(中国経済新聞)