先日、深圳で「中信保誠人寿(CITIC Prudential)『家族の継承』胡潤報告2023年中国富裕層家族のキャッシュフロー管理に関する報告」が発表された。
報告書によると、中国の純資産600万元(約1億2500万円)の「富裕層世帯」は518万世帯、純資産1000万元(約2億800万円)の「富裕層世帯」は211万世帯、純資産1億元(約20億8000万円)の「超富裕層世帯」は13万8000世帯に達した。
地域分布の観点から見ると、富裕層世帯数が最も多い5都市は北京(30万6,000世帯)、上海(27万1,000世帯)、香港(21万5,000世帯)、深セン(8万世帯)、広州( 73,000世帯)。 TOP5都市の中で、上海の富裕層世帯数は前年比3.4%増と最も急速に増加した。
富裕層世帯は主に、日常生活消費(71%)、金融投資(51%)、子供の教育・結婚(41%)、実物商品投資(51%)、企業株式投資(30%)、贅沢消費支出(25%)に資金を投じている。また贅沢消費(自家用ジェット機、ヨット、競馬など)を重視する富裕層は、この項目に年間120万元(約2,498万円)を費やしている。
「報告書」はまた、家計の資金繰り管理の観点から、資金繰り危機に対処するため、富裕層の半数以上の世帯が緊急準備金を積み立てていると指摘した。 富裕層は、自分自身と家族の健康被害が最大の脅威であり、次に失業と家業の倒産が続くと考えており、AIの影響については慎重ながらも楽観的だ。
具体的には、富裕層世帯の約5%が実際に資金繰り危機を経験しているが、富裕層の55%は特別に緊急用の準備金を積み立てており、平均の緊急用準備金は1日の家計支出の13.7カ月分に相当する。
(中国経済新聞)