「ジャパンモビリティショー(Japan Mobility Show2023)」が東京ビックサイトで10月26日(木)~11月5日(日)まで開催されている。
今年は従来の「東京モーターショー」から名称を変更。過去最多の400社以上の企業や団体が出展し、車だけでなく未来の移動手段など様々な展示が行われている。
中国EVメーカー最大手BYDは、今回の「ジャパンモビリティショー」に参加している唯一の中国自動車メーカー。「Essential Vehicle」をコンセプトに、同社が掲げる「Technology」「Green」「Future」をテーマとする6つのブースに分け、10月25日に行われたプレス向けの新車発表会で紹介された「SEAL(シール)」、「U8」の前には、多くの人だかりができていた。
「SEAL(シール)」は、2024年春に日本での発売予定。ドイツの高級ブランド・アウディ(Audi)に在籍していたオルファング・エガー氏がデザインを担当し、アザラシをイメージしたスポーティーでエレガントに設計されており、BYDの独自技術であるブレードバッテリー、e-Platform3.0、Cell To Bodyを搭載している。
「仰望(ヤンワン)」の「U8」(日本での発売は未定)は、オフロードのSUV。BYD独自の車体制御技術である油圧車両制御システムと独立式の4モーター駆動が可能な「e4プラットフォーム」が搭載されており、360度回転するタンクターンを行うことが可能となっている。
「SEAL」と「U8」以外にも、コンパクトEVの決定版「DOLPHIN」や最大470キロ走行できるSUVの「ATTO3」も展示され、来場客は実際に乗車しBYDの最新テクノロジーを体感したり、スタッフから説明を聞いたりするなど多くの人が詰めかけた。
「ATTO3」は、2022年2月に中国で販売を開始して以来、オーストラリアやタイなどのアジア太平洋地域でも発売。Euro NCAPの安全性評価で最高評価の5つ星を獲得するなど、高い安全性が裏付けられたBYDの世界戦略EVとなっている。
BYDは2025年までに日本での販売店を100店舗以上展開することを目標に掲げており、日本での市場を拡大している。
(中国経済新聞)