EU、 BYDなど中国自動車メーカー3社への補助金調査はサンプル抽出により実施

2023/10/31 08:30

EUは現地時間10月25日、いずれも中国の自動車メーカーであるBYD、上汽集団、吉利汽車の3社への補助金調査をサンプル抽出方式で行うと発表した。EU委員会は今月初めに中国製EVへの調査実施を発表していたが、対象社数が多いことからサンプル方式となった。

この調査は、中国のEVがEU市場を席捲し始めていることが背景にある。中国は2023年上半期、自動車輸出台数が初めて日本を上回り、世界有数の輸出大国となった。中でもヨーロッパ向けの新エネ車は極めて好調であり、KPMGコンサルティングのレポート「中国新エネ車の欧州ドリーム」によると、中国の自動車全輸出台数に占めるヨーロッパ向け新エネ車の割合は、2017年の19%から2022年には36%に増えている。また乗用車協会によると、今年上半期は39.1%となっている。

車種別に見ると、2023年1月~8月、ともにEVである上汽集団の 「名爵(MG)」、吉利とボルボのコラボ車種「極星(Polestar)」のEU向け輸出台数は順に68815台、24623台である。名爵の「MG4」は今年8月、ヨーロッパでの販売台数が6733台で、現地の新エネ車の中で6位となっている。

一方、世界で新エネ車の販売台数が最も多いBYDは、ヨーロッパでは現時点であまり芳しくないが、去年から現地拡販を進めており、EUからも重要視されている。BYDは去年10月にパリでのモーターショーで欧州デビューを果たし、それからわずか1年間で19か国に進出している。

このほか中国勢では、蔚来汽車(NIO)、愛馳汽車(Aiways)、嵐図汽車(VOYAH)、小鵬汽車(Xiaopeng)など新興メーカーも相次ぎ欧州に乗り出し、ある程度のシェアを得ている。先ごろ哪吒汽車(NETA)もヨーロッパ進出を発表している。

(中国経済新聞)