中国外務省の毛寧報道官は10月19日の定例記者会見で、「アステラス製薬」の日本人社員がスパイ容疑で逮捕された件について、「以前にも状況を説明しており、スパイ活動をした疑いで中国側当局が法に沿って刑事措置を講じた。中国は法治国家であり、法に沿って事件を処理し、法に沿って当事者の合法的な権益を守る。さらに詳しい状況を知りたいのなら、私は知らないので担当当局に尋ねたらどうか」と述べた。
この日本人社員は今年3月に中国当局に拘束され、その後会社側が弁護士との面会など何度も中国側に要望を出したものの、すべて拒否されている。
毛報道官はこの件について、「これ以上の詳しい情報はなく、この社員がスパイ活動の疑いで刑事措置を講じられたとしか知らない」という慎重な回答をした。法に沿って処理し、当事者の合法的権益を守るという中国側の姿勢を明確に打ち出している。
(中国経済新聞)