中国、9月の自動車メーカー販売台数ランキングを発表 「独立系」自動車メーカの勢い増す

2023/10/18 14:30

全国乗用車市場信息聯席会のデータによると、9月の販売台数ランキングでトップ10に入った合弁自動車メーカーは、一汽大衆汽車、上汽大衆汽車、上汽通用五菱汽車、広汽トヨタ自動車の4社のみで、他は「独立系」自動車メーカーとなった。

過去数年間は、上汽大衆汽車、一汽大衆汽車、上汽通用五菱汽車が自動車市場のトップ3を独占することが多かった。しかし、昨年からこうした状況にも変化が出ており、現在ではこの3社の中で一汽フォルクスワーゲンだけがトップ3を維持しており、上汽大衆汽車と上汽通用五菱汽車はトップ5からも外れている。また、日本の合弁自動車メーカーは更に厳しい状況に直面しておりトップ10には広汽トヨタしか入っていない。

近年、海外の自動車メーカーと合弁を組まない中国「独立系」自動車メーカーのランキングにも変化が現れている。2017年吉利汽車が長安汽車の座を奪い1位となり、2018年から2021年まで首位の座を守った。しかし2022年に入ると中国のEV(電気自動車)メーカーのBYDが販売台数でトップとなり、長安汽車、吉利汽車が2位、3位にランクインしたが、それまでトップ3位に入っていた長城汽車は奇瑞汽車に抜かれ4位となった。

9月、新エネルギー車の市場シェアは36.9%にまで上昇、一方でガソリン車の市場シェアは、減少を続けている。例えば、以前は合弁自動車メーカーにとって最も販売台数の多かった中型セダンは、この1年でBYDなどの新エネ車ブランドにシェアを奪われている。

また最近では、合弁自動車メーカーも新エネ車の販売を始めているが、まだ世間での認知度は低い。

(中国経済新聞)