ミルクティー大手の蜜雪氷城、「香港で上場」の噂に回答

2023/10/14 08:30

ミルクティー店の中国最大手「蜜雪氷城」(MIXUE)は10月10日、香港上場に向けておよそ10億ドル(約1491億円)を調達するというネットでの情報ついて、「コメントを控える」と回答した。

先ごろ一部の報道で、蜜雪氷城が来年の香港でのIPOに向けておよそ10億ドル(約1491億円)を調達すると伝えられた。関係者の話では、調達先としてバンカメ、ゴールドマンサックス、UBSを候補にしているという。

蜜雪氷城は、2022年9月22日にも深センでの上場を目指して目論見書を提出し、64.96億元(約1326億円)を集める予定であった。

ただその後の進展はなく、今度は香港で上場予定と伝えられた。

当時の目論見書によると、2022年3月末現在、全世界で店舗の数は22276店あり、うち直営店は47店舗のみで、99.79%が加盟店となっている。

蜜雪氷城の現在の店舗数は、ケンタッキー、マクドナルド、サブウェイに次ぐ4番目の2.5万店となっている。

蜜雪氷城はまた、フランチャイズ制が功を奏して業績を伸ばしている。

目論見書によると、2019年からの3年間と2022年第一四半期、売上高は順に25.66億元(約524億円)、46.8億元(約956億円)、103.51億元(約2114億円)、24.34億元(約497億円)で、親会社帰属の純利益は同じく順に4.42億元(約90.3億円)、6.31億元(約129億円)、19.12億元(39.05億円)、3.91億元(約79.9億円)である。このうちフランチャイズによる売上高は会社の主要事業全体の90%以上となっている。

(中国経済新聞)