中国、今年1〜8月の自動車輸出台数は前年同期比61.9%増の294万1,000台

2023/09/14 14:30

中国汽車工業協会(CAAM)が9月11日に発表したデータによると、今年1〜8月の自動車輸出台数は前年同期比61.9%増の294万1,000台。8月だけでも、前年同月比32.1%増の40万8,000台となった。特筆すべきは、新エネルギー自動車が自動車輸出台数に占める割合が増加しており、1~8月の輸出台数は前年同期比1.1倍の72.7万台に達した。

新エネルギー自動車は主に欧州と東南アジア市場に輸出されており、特に欧州市場への輸出は近年急速に拡大している。全国乗用車市場信息聯席会によると、今年上半期、中国の欧州向け自動車輸出は中国の自動車輸出全体の39.1%を占め、2018年の5.7%から上昇。新エネルギー車輸出の上位3カ国はベルギー、英国、タイとなった。

中国とは対照的に、欧州の自動車メーカーは電気自動車への移行が遅れており、先を行く中国の自動車メーカーにとっては大きなチャンスとなっている。今月9月4日に開幕したヨーロッパ最大の自動車ショー「ドイツ国際自動車ショー」では、中国自動車メーカーの出展数が倍増。BYDは、ドイツ国際自動車ショー初日に「SEAL(海豹)」2車種を欧州市場で販売開始すると発表した。競争の激しい中国国内市場において、多くの中国自動車メーカーは海外市場に目標を移し、欧州市場への輸出は重要な戦略目標となっている。

だが、中国の自動車メーカーがヨーロッパに輸出する電気自動車の台数は増加しているが、全体のシェア率は依然として低い。自動車コンサルタント会社Inovevによると、今年欧州で販売される新型電気自動車の8%が中国ブランドで、昨年の6%、2021年の4%から増加。中でも、今年上半期のBYDの海外市場での販売台数は74,300台、そのうち欧州市場での販売台数はわずか2,998台だった。 BYDの欧州マーケティング・ディレクターであるペニー・ペン氏は、BYDは純粋に販売台数だけで欧州での成功を測るつもりはないと述べた。 しかし、計画によると、BYDは2030年までに欧州市場での販売台数を約80万台まで増やし、市場シェア10%を目指ため欧州に自社工場を建設する計画だ。

(中国経済新聞)