9月1日、中国は工業・情報化省など政府7部門が、新エネ車の購入支援を拡大する「自動車業界の安定成長に向けての取り組み(2023—2024年)に関する通達」を発表した。
これによると、2023年は自動車の販売台数を前年比およそ3%増の2700 万台前後、そのうち新エネ車をおよそ30%増の900 万台前後とするほか、自動車製造業の生産額をプラス5%前後とすると示されている。
また、この日に相次ぎ発表された8月度の新エネ車メーカーの新車納入台数を見ると、夏休みの終わりが近づいた中でも市場は活況であり、多くの会社で前年比、前月比ともプラスとなっている。納入台数の上位3社は広汽埃安(AION)、理想汽車(Li Auto)、蔚来汽車(NIO)の順であった。
トップを維持した広汽埃安は、工場での生産規制を受けて販売台数は4.5万台と公式発表しているが、最終的な納入台数は5.21万台であった。広汽集団の報告によると、埃安は6月、7月に連続で黒字となっている。埃安は今年の販売目標を55万台とし、増産を検討しているという。
理想汽車は、8月の新車納入台数が前年比663.8%増の3.49万台で、理想Lシリーズの3車種がいずれも1万台を超えた。また2023年1-8月の合計台数は208,165台となっている。
また蔚来は納入台数1.93万台で、前年比で81.0%プラスだったが前月比では微減だった。第三四半期の納入台数の目安を5.5万-5.7万台としていることから、9月の台数は1.5万-1.7万台となる見込みである。第二四半期の業績会議で、李斌会長が「目標を月間2万台以上に据える」と述べており、現在は月間3万台に向けて販売力やチャネルなどの整備を進めている。李会長は、「9月末に下地を作り上げ、10月-11月にはその結果が見えるのではないか」と述べている。
(中国経済新聞)