理想汽車、値下げに踏み切る 一部地域では割引価格が約30万円以上

2023/08/19 20:00

8月に入り、多くの自動車会社が期間限定キャンペーンなどで新たな値下げを開始し、以前は「値下げはしない」と宣言していた中国の新興EV(電気自動車)メーカー理想汽車(リ・オート)もついに値下げに踏み切った。

中国最大の経済情報メディア「第一財経」によると、理想汽車は今のところ正式に値下げの発表を行なっていないが、同社の車を購入する際、四川省では1万元(約19万9000円)の政府補助金、5000元(約9万9000円)のメンテナンス補助金、江蘇省常州市では8000元(約15万9000円)の補助金対象となっている。これを合わせると、車購入時に1万5,000元(約29万9000円)から2万3,000元(約45万9000円)の直接割引が適用されることになる。さらに、その他の政策として、車購入時にニンテンドースイッチがもらえるという特典も付いている。

8月3日、理想汽車は理想L9 Proを発表。全国統一小売価格は42万9,800元(約857万8500円)で、L9 Maxより3万元(約59万8000円)安くなった。また理想L9 Proは安全で快適な高速NOAアシスト運転を実現する理想知能運転AD Proを標準装備し、理想L9 MaxはフルシーンNOAアシスト運転を実現する理想知能運転AD Maxを標準装備する。

新エネルギー政策と家庭のニーズに合わせた的確な製品開発により、理想汽車は過去2年間で販売台数を急増させ、現在では中国国内の新興EV(電気自動車)メーカーの中で第1位となっている。 データによると、今年7月、理想汽車の累計納車台数は3万4000台で、前年同期比227.5%増となった。現在はL7、L8、L9の3車種を販売しているが、その中で、価格が最も安いL7が好調である一方、価格が最も高い理想L9の販売台数は最も少なく、月1万台以上の販売台数だった発売当初に比べ減少している。

理想汽車は、6月と7月に月間販売台数が3万台を超えたが、前年同月比成長率は鈍化している。5月、6月、7月の3ヶ月間の連続成長率は、それぞれ24.5%、15.2%、4.7%であった。今年に入り、長城汽車、吉利汽車などが6人乗りの中型・大型プラグインハイブリッドSUVで存在感を高め、理想汽車からより多くの顧客を奪おうとしている。8月以降、市場には10社以上の自動車メーカーが参入し、さまざまな方法で値下げを行い、市場を守ろうとしている。熾烈な競争に直面し、理想汽車が大幅な売上増を達成するのは難しくなっている。

(中国経済新聞)