8月17日、市場調査を行うインターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)の携帯電話四半期追跡報告によると、2023年第2四半期、中国における折りたたみスマートフォンの出荷台数は前年同期比173.0%増の約126万台、上半期全体の出荷台数は前年同期比102.0%増の227万台となった。
折りたたみスマホは、登場以来、急速な成長を維持しており、現在の携帯電話市場の低迷の中で唯一増加傾向を維持している。また米アップルが折りたたみスマホ市場に参入していないため、Androidメーカーにとって折りたたみスマホはアップルとの差別化を図るための重要な鍵となっている。
IDCによると、ヒンジ(蝶番)やスクリーンなどの技術がますます完璧になり、製品価格も下がり続けているため需要が高まっている。また、折りたたみスマホは製品形態が大きく変化するため、消費者の注目を集めやすく機種変更意欲を刺激しやすい。
メーカー別で見ると、今年第2四半期と上半期の折りたたみスマホ市場では、ファーウェイがそれぞれ43%と35%のシェア率で依然として首位の座を堅持しており、世界最薄折りたたみスマホ「HUAWEI Mate X3」は発売3ヶ月を経た現在でも入手困難な状態となっている。第2四半期は、vivoが19.7%のシェアを占め2位に躍進。OPPOが15.9%のシェアで3位、サムスン、栄耀、レノボがそれぞれ8.9%、7.2%、3.3%のシェアで続いた。
折りたたみスマホの価格も低下しており、IDCのデータによると、第2四半期の1,000ドル(約14万5000円)以上のシェア率は、前年同期の92.8%から54.6%に低下。その中でも、縦型折りたたみスマホの価格は400ドル(約5万8000円)から600ドル(約8万7000円)の価格帯まで下がっており、シェア率は前年同期比10.4%増の46.6%にまで達している。
(中国経済新聞)