北京、災害による死者33人、行方不明者18人、避難者8万2,000人以上

2023/08/10 17:30

台風5号から変化した熱帯低気圧の影響により7月末から中国各地で豪雨が発生、北京でも洪水による甚大な被害が出ている。

北京市人民政府新聞弁公室は8月9日、北京市の災害救援活動の状況について記者会見を行った。8月8日24時現在、同市では主に洪水や家屋倒壊による死者が33人、救助隊員1人を含む18人が行方不明となっている。北京市党委員会常務委員で市政府常務副市長の夏林茂氏は、「北京市党委員会および市政府を代表し、殉職された同志および無念の死を遂げられた方々、そして彼らの家族に心から哀悼の意を表します」と述べた。

今回の洪水により、129万人近くが被災、5万9,000棟の家屋が倒壊、14万7,000棟の家屋が深刻な被害を受け、1億4985万平方メートルの農作物が被害を受けた。夏氏によると、7月29日20時から8月2日7時まで、北京は歴史的にも稀な豪雨に見舞われた。気象観測データによると、北京市北西部に位置する昌平区王家園貯水池の降水量は745ミリに達し、140年間で最大となった。

地質災害監視データでは、更に高い降水量を記録し、3地点で1000ミリ以上、51地点で700ミリ以上の降雨があった。市の平均降雨量は331ミリに達し、83時間の降雨量は平年の年間平均の60%に達した。門頭溝区の平均雨量は538ミリ、房山区の平均雨量は599ミリであった。

(中国経済新聞)