杭州市濱江区民政局は、高齢者と若者が交流する「多世代共同住宅プロジェクト」を開始し、現在、第三期目となる入居者の募集をしている。
同局は8月7日、社会人になったばかりの若者を対象に、月に10時間以上、高齢者と一緒に過ごしてもらうため共同住宅を無料で提供すると発表した。
同局の担当者は、「高齢者が若者と交流することで、孤独や寂しさを感じることから解放され、元気や活力をもらうことができる。若者もプロジェクトに参加することで、家賃を節約することができ双方にメリットがある」と述べた。同局は、2019年に「多世代共同住宅プロジェクト」を開始。第1期目と第2期目の募集で、15人が共同住宅での生活をスタートさせている。
今回の定員枠は、15~20人で面接を経て最終的に決定する。入居者は、毎月300元の管理費に加え、毎月10時間以上、共同住宅で生活する老人の食事、散歩などのサポートや話し相手になることによって無料で部屋を借りることができる。特に年齢制限は設けていないが、若者が優先的に選ばれるとされている。その他の条件として、同地区で働いている、もしくは営業許可書を所持していること。大卒以上で、医学、心理学、情報技術、文化・芸術、法律などの専門職が優先される。これまでの入居者では、警察官、教師、医師が最も多い。
(中国経済新聞)