海南省儋州市政府がこのほど、予定額1300万元(約2.57億円)の「臨時医療施設の撤去および用地の整地」との入札公告を発表した。
対象となるのは、建物面積4.2万平方メートルの1号施設、同6.8万平方メートルの2号施設、同3.5万平方メートルの3号施設の3か所で、工事の内容は電気、給排水、自動化、建築、空調など各設備の撤去と整地であり、入札予定額は13,851,968.07元(約2.738億円)となっている。
これに対してネットでは、「大金をはたいて建てた施設が転用もできず、また大金をはたいて撤去しなくてはいけないのか」、「出来上がった施設を撤去するのは公共資源の無駄遣いではないか」といった声が上がっている。
儋州市浜海新区の建設投資会社の責任者は8月4日午後6時、転用ができず撤去する理由について、利用土地が借地だからではないかと述べた。また費用が1300万元と多額であることについては、関係する設備が多いことを理由に挙げ、「設備は衛生健康委員会が処分するだろう」としている。
またこの責任者は、1300万元は高すぎるとの見方について、「専門家が検討の末に決めたもので、理由は分からない」と述べている。
(中国経済新聞)