アップルは8月3日に決算報告を発表し、売上高と利益目標はウォール街の予想を上回ったが、同社は売上不振が今四半期も続くと発表したことで同社の株価は2%下落した。
アップルの決算報告によると、7月1日に終了した第3四半期の売上高は1.4%減の818億ドル(約11兆6630億円)となり、iPhoneの売上高が2%減の396億7000万ドル(約5兆6481億円)となったことが販売不振の主な要因となった。
アップル全体の売上高が3四半期連続で減収となった一方、中国での売上高は増加している。上記の決算報告によると、中国における第3四半期の売上高は8%増加の157億6000万ドル(約2兆2473億円)に達した。
香港の調査会社「カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ」によると、中国のスマートフォン販売台数は第2四半期に8%減少、2014年以来の最低水準となった。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は「中国での今季iPhone販売台数の伸びは、機種変更とアップグレードが牽引した。また、ウェアラブルコンピュータ、ホーム対応アクセサリー等の分野で、第3四半期として最高を記録した」と語った。
アップルの今年度の研究開発費は226億ドル(約3兆2200万円)に達し、前年度より約31億2000万ドル(約4445億3760円)増加した。クック最高経営責任者によると、研究開発費増加の背景には、ジェネレーティブAI(ジェネレーティブ人工知能)の開発があるとしている。
(中国経済新聞)