中国、台風の被害相次ぐ 北京で12年ぶりの「赤色警報」発令

2023/07/31 20:30

7月28日午前、台風5号は2016年の台風14号に次ぐ過去2番目の強さで福建省に上陸。同省では洪水により百万人以上の被災者が出ており、経済損失は30億5300万元(約606億9000万円)にのぼると見られている。

中国中央気象台によると、台風5号は熱帯低気圧に変わった後も、北京、河北省、山西省東部、天津市などで大雨が続いており、一部の地域では被害も出ている。

北京では、警戒レベルが最も深刻な「赤色警報」が12年ぶりに発令され、安全を確保するため高速鉄道の運転見合わせや徐行運転が行われており、空の便も欠航が相次いでいる。北京の郊外では、洪水により家が流されるなどの被害が出ており、2人の死亡が確認された。気象当局は市民に対して不要不急の外出を控え、河川に近い住民に対しては速やかに避難するよう呼びかけている。

河北省でも29日午後8時以降、継続的に大雨が降り続いており、省都である石家荘市、保定市、邯鄲市では連続雨量が350~550ミリ、邢台市霊城県では994.6ミリに達している。

(中国経済新聞)