ドイツの自動車メーカーVWグループは7月26日夜、中国のEVメーカー「小鵬汽車」と技術提携を進めることで合意したと発表した。最初のステップでは中国市場向けにVWブランドのミドルサイズEV2車種を共同開発する予定で、MEBプラットフォームのラインナップを補充するものとして2026年に発売するという。提携の内容は最終合意により決定される。
VWグループは緊密で長期的である今回の提携に向け、小鵬汽車に対して7億ドル（約978億円）を出資し、1ADS(アメリカの預託株式。ADS1株はA種普通株式2株分に相当)あたり 15ドル（約2096円）で株式およそ4.99%分を購入する。VWグループはこれにより、小鵬汽車の取締役会にオブザーバーとして参加することになる。株式の発行は、当局のしかるべき認可など慣例の引き渡し条件完了で決まる。
このほか、アウディが中国側パートナーの上汽集団と、連携強化に向けての覚書きを取り交わした。共同開発を通じて高級車市場でスマートコネクテッドEVのラインナップ拡大を急ぐ予定で、その第一歩としてアウディは、中国で未開拓分野への参入を目指して新型EVを打ち出す。
VWは現在、VWブランドと小鵬汽車およびアウディと上汽集団の提携を通じて、中国における地位の強化に取り組み、EV化戦略を進めていくと表明した。新たな客層や未開拓市場の掘り起こしを急ぎ、急成長する中国のEV市場に本格参入することを目標としている。
（中国経済新聞）