陝西省工業情報化部のウェブサイトは7月24日、上半期の同省における新エネルギー車生産台数が前年同期比46%増の43万台に達し、全国の新エネルギー車生産台数の11.9%を占めたというデータを発表した。これに先立つ7月20日、上海市統計局は同市の上半期の新エネ車生産台数が61万1500台だったと発表しており、上海が西安を抜いて首位に返り咲いた。
公式データによると、6月の新エネルギー車の生産台数は、上海が10万7000台、西安が7万7600台であった。今年は上海の月間生産台数が西安を上回っており、1~2月の新エネ車生産台数は、16万7700台。3月は11万7700台、4月は10万9600台、5月は10万9400台だった。陝西は、1~2月が16万1000台、3月が6万4200台、4月が5万7000台、5月が7万200台となった。
2021年、上海の新エネルギー自動車生産台数は63.2万台、西安の新エネルギー自動車生産台数は26.9万台であったが、2022年には西安が台頭し、新エネルギー自動車の生産台数が全国の14%以上を占める101.52万台に到達。上海の98.86万台を上回り、「新エネルギー自動車生産台数第1位」の称号を獲得した。
今年、上海は首位の座に返り咲いたが、その優位性は生産だけでなく、産業チェーン全体にもある。火石創造産業研究院の馮雷副院長は「上海市は、中国最大の新エネルギー車の生産と消費都市であり、新車市場での新エネルギーモデルの普及率は50%を超え、深セン、北京、広州などの自動車大国を上回っている」と述べた。
上海市は、中国の新エネルギー車の発展を推進する上で主導的な役割を果たしており、産業支援政策や充電スタンドなどのインフラ建設の最前線に立っている。また、新しい自動車製造企業を積極的に誘致し、テスラのスーパーファクトリー、蔚来汽車(NIO)や小鵬(XPeng)の本社や研究開発・生産拠点が置かれている。
馮雷副院長は「上海は川上の原材料から川下のアフターマーケットまで、最も完全な新エネルギー自動車産業エコロジーを構築している。また、上海には2000社以上のコア部品・コンポーネントサポート企業があり、例えばテスラは上海工場で95%以上の部品現地化率を達成している」と述べた。
(中国経済新聞)