中国工業情報省のチーフエンジニアである趙志国(Zhao Zhiguo)氏は、7月19日に行われた2023年上半期の概況発表会で、産業経済は回復しており、生産額は前年同期比で3.8%増、このうち5月は3.5%増、6月は4.4%増であったと発表した。また産業投資は同8.9%増であり、さらに新エネ車、リチウムイオン電池、太陽光電池の輸出が61.6%増えたという。
質の高い成長を歩む製造業における上半期生産量について、新エネ車は42.4%増えて2000万台以上となり、また太陽光電池は54.5%、制御システムは34.1%の増加であった。さらに大型の旅客機C919が運航を開始し、国産の大型クルーズ船が進水を果たした上、デジタル化ラインやインテリジェント工場が8000件近く完成している。
また情報通信業も実体経済を後押しし、通信事業の売上高は6.2%増、5Gの基地局は293.7万か所に達し、スマートフォンでの5Gの利用者数は6.76億人、モバイルIOTの端末数は21.2億を超えた。5Gは60の分野で活用され、産業インターネットを手掛ける会社は27万社を超えている。
さらに中小企業の成長環境も整い、イノベーションや品質、技術などが強化されている。企業融資システムを通じた融資額は5100億元(約991億円)に達し、サービス関連の団体や企業が700万社となっている。
趙氏は産業経済について、困難な部分もあるが、粘り強さを増して全体的に回復していると見ている。会見に参加した企業関係者は前向きな見通しを立てており、政府は今後さらに質の高い発展を進め、産業および情報化経済で質と量の双方引き上げを目標としている。
(中国経済新聞)