広州市で「電動車いす族」が出現!その実態とは

2023/07/11 14:30

広州市では最近「車いす族」と呼ばれる集団が出現。彼らは、いったいどのような集団なのか、今中国のネット上で話題となっている。

広州市では、交通事故の減少・安全性の徹底を図るため7月1日から電動バイクに関する新しい規制を導入した。この新規制により、運転免許の取得、ヘルメットの着用が義務付けられ、市の定めた審査を通った電動バイクのみが公道を走ることが許可されるなど規則が厳格化された。

広州市では、多くの人が通勤手段として電動バイクを利用しているが、今回の新規制により今まで通り電動バイクを利用できない人が急増している。

こうした状況の中、一部の人によって考え出されたのが「電動車いす」という手段だった。一般的に医療機器として使用される「電動車いす」は新規制の適用外となるため、運転免許の取得やヘルメット着用の義務がない。広州市の夏は、湿度が高く暑いため汗をかいてしまう自転車を避けたい若者たちの間で「電動車いす」の利用が増えている。

だが一方で、多くの「電動車いす」が列をなして公道を走る姿に、交通事故が多発するのではと懸念の声が多く寄せられており、今後の展開も注目されている。

広州市の若者層で出現した「電動車いす族」、これを単なる新たな交通手段とみるだけでなく、社会現象として捉えるとまた新たな中国が見えてくるのではないか。

(中国経済新聞)