多くの省で最低賃金を引き上げ、全国15省で月の最低賃金が2000元(約4万円)以上に

2023/07/5 10:30

7月3日、中国人力資源・社会保障部の公式サイトで、中央政府直轄の各省・自治区・市の最低賃金基準(2023年7月1日現在)が発表された。現在、最低月額賃金が2000元(約4万円)以上の省は全部で15省あり、上海市が2690元(約5万3000円)で引き続きトップとなっている。 

最低賃金条例によると、最低賃金とは、労働者が法定労働時間または法律に基づいて締結された労働契約で合意された労働時間中に通常の労働を提供した場合に、雇用者が法律に基づいて支払うべき労働の最低報酬だ。最低賃金基準は一般的に、最低月額賃金基準と最低時間額賃金基準の形態をとる。最低月額賃金はフルタイム雇用の労働者に適用され、最低時間額賃金はパートタイム雇用の労働者に適用される。また省、自治区、中央政府直轄市の行政区域によって最低賃金が異なる場合がある。

データによると、最低月額賃金が2000元以上の省は全国に15省あり、上海の2690元(約5万3000円)、北京の2320元(約4万6400円)、広東省の2300元(約4万6000円)がトップ3となった。その他にも浙江省、河北省、天津市、陝西省、山東省、四川省、重慶市、安徽省、福建省、湖北省、河南省で最低月額賃金が2000元以上となっている。

人力資源・社会保障部の公式サイトによると、同部が最低賃金基準の状況を発表するのは今年3回目で、過去2回の発表は1月と4月に行われている。また、上海では2023年7月1日から最低賃金基準の調整が行なわれ最低月額賃金は2590元(約5万1000円)から2690元(約5万3800円)へ増加、最低時間額賃金は23元(約460円)から24元(約480円)へ調整された。

(中国経済新聞)