中国会計監査署は6月26日午前、国務院の委託により、全人大常務委員会に対し2022年の中央政府の予算執行ほか財政収支の監査について報告した。
一般公共歳入額は10兆7552.14億元(約214.01兆円)で、歳出額は13兆4052.14億元(約266.74兆円)、赤字額は予算とほぼ同じ2兆6500億元(約52.73兆円)であった。
国家発展改革委員会による政府への拠出金は6400億元(約12.73兆円)で、うち中央政府向けが1467.5億元(約2.92兆円)、地方への移転支出が4932.5億元(約9.81兆円)であり、食糧やエネルギーの安全確保、産業チェーンやサプライチェーンの確保などに使われた。
中央政府の予算執行について、2022年は主な監査対象となった41の部門およびその下部188の組織への予算拠出額は2285.59億元(約4.55兆円)で、このうち109.85億元(約2185.8億円)が不適正であるとされた。監査の結果、部門本体の予算執行はおおむね適正であったが、下部組織は問題が多発し、部門の職権や業界資源の利用による違法所得や、金銭の徴取あるいは流用といった不適切な金額が6.19億元(約123.2億円)に達している。2022年5月以降で、300件以上にわたり重大な規律違反や違法行為が発見され、1800人以上が摘発されている。
(中国経済新聞)