初の中国産大型旅客機「C919」が商業運航を開始

2023/05/31 09:29

中国が初めて国際就航基準に沿って製造し、知的財産権を有するジェット式幹線旅客機の「C919」が5月28日10時32分、MU9191便として上海の虹橋国際空港を出発し、12時31分に北京の首都国際空港に到着した。初めての商業運航が無事に終了した。

C919は2007年に立案され、2017年に初飛行し、2022年9月に就航に向けての審査や認定をすべて終えて中国民用航空局から合格証が発行された。

上海市科学技術委員会が2023年1月に発表した「2022上海科学技術進歩報告」によると、C919は2022年末現在で32社から計1035機の注文を受けている。また中国商飛の副総経理である張玉金氏は2023年1月12日、注文数量が1200機近くに達し、生産体制は今後5年以内に年間150機となる見込みと述べた。

中国商飛の「2021-2040年商用航空エンジン市場予測」によると、中国は今後20年間で定員50人以上の旅客機を9084機受け入れ、市場規模はおよそ1.4兆ドル(約196兆円)となる。また2040年には旅客機の数が全世界の22%となる9957機に達し、単独市場としては世界最大となる見込みである。

(中国経済新聞)