台湾のメディアによると、防衛部門が27日に、中国の空母「山東」および艦艇あわせて3隻が昼間に台湾海峡を通過し、いわゆる「海峡中間線」を北西方向に航行したと発表した。この間に「状況を注視」し、「状況を注視する」と発表したとも伝えている。
「山東」は初めて中国が独自に設計や手配をして製造した空母で、2019年12月に投入されている。2023年4月に台湾の蔡英文総統が訪米した際、「山東」は艦隊を組んでバシー海峡を通過し台湾の南東海域に入り、西太平洋で初めての演習を行ったほか、台湾島周辺の戦時に備えたパトロールと「連合利剣」と名付けた演習に初参加している。
また台湾の防衛部門は同じく27日の朝、26日6時から27日6時にかけて中国人民解放軍の空軍機33機が出動したと伝えた。このうち戦闘機の「ソ-30」と「殲-10」それぞれ4機、さらに哨戒機の「運-8」、無人偵察機の「無偵-7」、戦闘機の「殲-16」、ヘリコプターの「直-9」の合計12機が「中間線」およびその延長線を越えて台湾島の南西や南東に進入した。さらに軍艦10隻が周辺海域で活動をしているという。
中国国務院台湾弁公室の朱鳳蓮報道官は4月12日の定例記者会見で、このところ台湾付近で人民解放軍が実施している海や空での一連の対抗活動について、「『台湾独立派』と外国の反中国勢力との結託や挑発に対する厳しい警告であり、国の主権や領土一体性を守るのに必要な行動だ」と述べた。
(中国経済新聞)