中国では、大学に入学すると寮生活をすることが一般的で、多くの学生が朝・昼・晩の3食を学食で食べることが多い。学生数が多い中国の大学では、学校内に何ヶ所も学食が設置されており、それぞれの場所で違った料理を楽しむことができる。そのため、学食の美味しさや品数、環境などを、受験生がどこの大学へ進学するか決める際に一つの判断材料とすることもある。
今、中国のネット上で話題となっている「最も人気のある学食ランキングTOP8」によると、1位は四川大学、2位は清華大学、3位は北京大学、4位は中国農業大学、5位は同済大学、6位は厦門(アモイ)大学、7位は南京大学、8位は北京語言大学となった。
四川大学の学食に並ぶ料理の数々
1位に輝いた四川大学は、四川省の省都・成都市にある1896年創立の名門大学。今中国で「最も人気のある食堂」と呼ばれ、美味しさは有名レストランに匹敵するとも言われている。3つのキャンパスには、合計18の食堂があり、学生は朝から晩まで、地元の四川料理だけでなく、四川料理の辛さに酸味を加えた濃い味付けが特徴の湖南料理、日本でもお馴染みの広東料理、西湖の淡水魚やエビを使った杭州料理など、大学にいながら中国各地の料理を楽しむことができる。
11時から昼食の料理が並び始めると、学生がどんどん押し寄せ、あっという間に長蛇の列ができる。
学生たちはオレンジ色のトレーを取り、自分の食べたい料理が売られているところへ行き、お皿に料理を盛ってもらう。主食も白米以外に、麺類や肉まん、粽など種類が豊富だ。学生1人あたりの料金は、朝食が5~8元(約98~158円)、昼食と夕食が12~15元(約237~296円)となっている。オレンジのトレーには、それぞれ好きな料理が並ぶ
また、中国の学食は、持ち帰りの容器を買うか、自分で容器を持参すればテイクアウトすることができる。そのため、特に昼や夜には込み合った学食を避け、寮に戻って料理を楽しむ学生も多い。
これから中国への留学を考えている学生には、ぜひ中国の大学でしか楽しめない学食の魅力を堪能してほしい。
(中国経済新聞)