キャセイパシフィック航空の乗務員が英語のできない乗客に差別的発言

2023/05/23 20:30

「キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)に搭乗していた際、英語のできない乗客を差別する乗務員がいた」とのコメントがSNSに投稿された。

コメントによると、5月21日に四川省成都発香港行きのCX987便に搭乗し、客室乗務員が食事の準備や休憩をする最後列に座っていたところ、飛行中に客室乗務員がしきりに英語や広東語で「If you cannot speak blanket, you cannot have it」(英語で「ブランケット」と言えないなら手に入らないよ)、「Carpet is on the floor」 (カーペットなら床の上にある)などと乗客への恨み節を話していたという。

コメントでは、「乗客の方が英語の単語を使って『英語しかできない』乗務員に毛布が欲しい、と言うべきだったが、逆に笑われた」と述べている。このコメント主の前にいた乗客が乗務員に英語で入国カードの書き方を尋ねようとした際も、やはりイラつくような答えが返ってきた、とのことである。

キャセイパシフィック航空は5月22日夜に声明で、「CX987便で乗客が不愉快な体験をされたことを知り、心よりおわび申し上げる。キャセイパシフィック航空は常に乗客に質の高いサービスを提供することに取り組んでおり、今回の件を重く見ている。すでにこの乗客に連絡を取って状況を詳しく把握しており、厳正な調査や処分を行う。多大なご迷惑をかけたことを改めて深くおわび申し上げる」と表明した。

キャセイパシフィック航空は1946年、香港で初めてのアジアの民間航空会社として設立され、本社は香港のランタオ島にある。香港国際空港をベースとし、子会社にキャセイドラゴン航空およびエア・ドラゴンを有している。

(中国経済新聞)