中国語で「520(ウーアーリン)」という発音が「ウォーアイニー」(私はあなたを愛しています)に似ていることから、5月20日は中国で「愛を告白する日」と呼ばれている。
毎年、多くのカップルが結婚したり、意中の相手に思いを伝えたりなど、特に若い男女にとってビックイベントの一つとなっている。
また、毎年5月20日には、旅行、花、化粧品、衣料品、ブランド物の消費が高まり、経済効果も大きい。その中でも消費の主力となっているのが95後(1995年以降に生まれた世代)で、SNSなどのデジタル技術を活用した情報収集により購買力も高まっている。
当日、カップルで旅行をした人のほとんどが、90後(1990年以降に生まれた世代)と95後の世代で、全体の43%を占め、旅行先は上海、南京、北京、天津、広州、瀋陽、西安、成都、杭州、青島が多かった。北京ではユニバーサル・スタジオ、上海ではディズニーランド、広州ではチャイムロング・サファリパークが最も人気を集めた。
中国大手旅行予約サイト「去哪儿(Qunar)」によると、5月17日時点で、「520(ウーアーリン)記念日」のホテル事前予約数は、2019年に比べ4倍に増えた。高速鉄道は、5月19日午後に出発する北京―済南、上海―杭州がほとんど満席となり、航空券の予約件数も増加した。ホテルの平均価格は、95後世代の532元(約1万400円)が最も高く、特にこの世代の女性にホテルへの出費を惜しまない傾向が強く見られた。またホテルの種類は、ジム、バー、ラウンジなどを備えたリゾートホテルやスパホテルが人気だった。
(中国経済新聞)