32歳の女性、婚活の場で男性から「条件が高すぎ」と叱責 

2023/05/17 23:26

「見合いは早めに、晚婚でも早めに」、「相手探しは家柄や学歴が大事」などと言われるが、中国では自分のことを棚に上げてえり好みする女性を「売れ残り」などと揶揄する風潮が根強い。こうしたレッテルに対して、意地を捨てて妥協し、徐々に「条件緩和」をしていく女性も少なくない。

浙江省杭州で最近、1991年生まれの女性が「見合い相手募集」の場でとんでもない事態に出くわした。どこからか現れた男性が「32にもなって何を選んでるんだ?自分がいいだなんて思うな。ああだこうだ言う資格なんてあるのか。そんなこともわからないのか?」と大声で叫んだのだ。そこへ通りがかりのお年寄りが怒りを込めて「そっちこそつべこべ言う資格ないだろ!」と反論した。

このシーンを捉えた動画は急拡散し、アクセスや様々な論議を招いた。動画の女性は「大学院卒、身長158cm、杭州に持ち家あり、年収は15万元(約293万円)」と書かれた紙をきっぱりした様子で掲げていた。そして相手への希望条件は「大卒以上、上海か浙江省に持ち家あり、身長175cm以上。結納金として5万元(約98万円)を贈呈」とのことである。

ただし動画を注意深く見ると、この女性は動画サイトのTiktokでフォロワー数600万人以上を抱えるインフルエンサーの「雅典娜」であるという驚きの事実が分かった。本人の語った内容は嘘ではないが、これまでTiktokに発表していた内容から見て、本当に相手探しをしていたわけではなく、アクセス稼ぎが目当てのやらせ動画であった可能性が大である。

(中国経済新聞)