先日、中国の新興EV(電気自動車)メーカーが相次いで3月の納車台数を発表した。自動車市場が圧迫され、価格競争が激化していた3月に理想汽車(Li Auto)は2万台以上の納車を達成。上海蔚来汽車(NIO)と哪吒汽車(Neta)は納車台数1万台を維持、小鵬汽車(Xiaopeng Motors)と零跑汽車(Leapmotor)は回復の兆しを見せている。
3月における理想汽車の納車台数は前年同期比88.7%増の2万823台、今年第1四半期は前年同期比65.8%増の5万2584台だった。
上海蔚来汽車と哪吒汽車は共に1万台を突破、 3月における上海蔚来汽車の納車台数は前年同月比3.9%増の1万378台だった。第1四半期の納車台数は前年同期比20.5%増の3万1041台だったが、納車台数とカーラインアップにおいて理想汽車と大きな隔たりがある。データによると、上海蔚来汽車は最廉価モデルのET5が販売の主力となっており、ES7やET7といったNT2プラットフォームモデルの納車台数は予想を下回っている。
3月における哪吒汽車の納車台数は前年同月比16.12%減の1万87台、今年第1四半期の納車台数は前年同期比13.19%減の2万6176台だった。3月21日には、中国の新車メーカーで最大の輸出台数となる哪吒Vを3600台輸出し、3月11日にはタイでエコスマート工場の定礎式を行った。同工場の生産能力は2万台で、2024年1月末の生産開始を予定している。
3月における小鵬汽車の納車台数は7002台で、前年同月比54.57%減となったものの前月比16.51%増となり2ヶ月連続で納車台数が回復している。3月26日、小鵬汽車の主力高級セダン「P7」の改良版「P7i」の納車が開始された。王鳳英氏、易寒氏など長城汽車や吉利グループの元幹部も加わり、現在も絶え間なく調整が行われている。
3月における零跑汽車の納車台数は前年同月比93.1%増の6172台だった。3月1日、零跑汽車は全車種の価格を調整し、一部の車種においては5万元以上の値下げを行った。同社は、価格調整後も車種の売上総利益はプラスだと述べている。
(中国経済新聞)