上海市市場監督管理局は、上海空港グループ有限公司(AVINEX)と南通城市建設集団(Nantong City Construction Group CO.,Ltd.)が共同で民間空港の投資・建設・運営を行う新会社を設立すると発表した。
今回の発表では、新会社がどの民間空港の建設・運営を行うかは示されなかった。だが複数の関係筋から、上海空港グループと南通城市は国家発展改革委員会の承認を待っている南通新空港を共同で建設・運営することがわかった。2021年8月には、上海空港グループが南通新空港の建設・運営を全面的に担う100%出資会社「通場建設管理有限公司」を設立している。
また新会社の株式は上海空港グループが51%、南通城市が49%を取得し、上海空港グループが南通新空港の経営において主導権を握る。同空港は以前から業界内で「上海第3の空港」と呼ばれており、将来的にオーバーフローする上海周辺地域の旅客の受け皿となる予定だ。
現在、上海には虹橋国際空港(Hongqiao International Airport)と浦東国際空港(Pudong International Airport)の他にも南通市に興東空港(Nantong Xingdong Airport)があるが、上海空港グループとは資本関係がない。2022年2月に江蘇省政府弁公庁が発表した『2022-2024年省内重点交通プロジェクトの前期作業に関する推進計画』によると、南通新空港は2023年11月に着工を予定している。
(中国経済新聞)