中国ゲーム市場の分析を手掛ける伽馬数据(CNG)が1月13日に発表したデータを見ると、2022年のゲーム産業は売上、ユーザー数ともに減少した。
中国のIT、メディア、教育業のアナリストである瑞銀証券の劉耀坤(Liu Yaokun)氏は、ゲーム業界の見通しについて、2022年から2023年に回復するとの前向きな予測を立てている。
伽馬数据によると、2022年の中国ゲーム市場の実質売上高は前年より306.29億元(約5842億円)、率にして10.33%減の2658.84億元(約5.07兆円)で、ユーザー数は0.33%減の6.64億人であった。
このうち、スマホゲーム(モバイル機器でのゲーム)は実質売上高が14.40%も減って1930.58億元(約3.68兆円)であったが、クライアントゲーム(パソコンへのインストールによるゲーム)は逆に4.38%増の613.73億元(約1.17兆円)であった。またブラウザゲーム(パソコンのブラウザでのゲーム)は12.44%減の52.80億元(約1007億円)であった。
伽馬数据の分析によると、ゲーム業界はこの1年間、生産や開発の規制による事業の著しい遅延、雇用の縮小や度重なる組織替え、資金面の不安による投融資問題、ユーザー側の出費節約によるエンタメ消費額の急減、海外との競争の激化による国外進出の停滞という5つの問題に見舞われ、全体的に我慢のしどころであると見ている。
(中国経済新聞)