11月の中国乗用車販売台数は9.2%減

2022/12/10 21:54

中国の乗用車販売台数が2ヶ月連続で減少している。11月の乗用車小売販売台数は164.9万台で、前年同月比9.2%減、10月比10.5%減となり、2022年6月に車両購置税(自動車の購入時にかかる税金)減税政策が実施されて以降、最低となった。また、10月の乗用車小売販売台数は184万台であった。

 12月8日に中国乗用車市場信息聯席会(China Passenger Cars Association: CPCA)が公開した分析結果によると、11月に新型コロナウイルスの感染者が各地で増加したことで、広東省、重慶市、河南省、北京市など主要地域で自動車販売が減少し、自動車販売を請け負うディーラーも大きな打撃を受けた。

11月30日、中国汽車流通協会(China Automobile Dealers Association)が発表した調査データによると、11月に41.2%のディーラーが休業しており、そのほとんどが2週間以上であった。また、73%のディーラーが販売目標を達成できず、そのうち61.1%が80%以下の達成率となった。

ガソリン車、ディーゼル車などの化石燃料車市場は、更に厳しく、11月におけるガソリン車の小売販売台数は1051万台で、10月比18%減、前年同月比27%減となった。

反対に、11月の新エネルギー車の小売販売台数は59.8万台で、前年同月比58.2%増、10月比7.8%増となった。

12月7日、テスラは新たな補助金政策の開始を発表し、車の購入時に期間限定で6,000元の減額をするとした。同社は9月中旬に、8,000元の車両保険を提供することを発表している。

2022年1月~11月の新エネルギー車の小売販売台数は503万台となり、2021年同期比100%増となった。中国乗用車市場信息聯席会によると、年末に新エネルギー車補助金が打ち切られる影響により、2022年の新エネルギー車年間販売台数が650万台に達することが見込まれる。

(中国経済新聞)