中国国有金融投資会社の高収入に世論が激怒

2022/07/30 16:19

7月28日夜、「月8万元以上稼ぐ90後(1990年代生まれの人)の証券会社トレーダー」に関するスクリーンショットが、ソーシャルメディア上で広く拡散された。

スクリーンショットには、あるブロガーが小紅書(中国最大級のソーシャルメディアおよびEコマースプラットフォーム)に配偶者の収入証明書を掲載し、月収が最大8.25万元(約160万円)であることが示されており、他のスクリーンショットでは、彼女の配偶者が中国国際金融公司(以下、中金)の社員で、「トレーダー」という役職であることが示されている。2人が購入したのは長安悦璽の152平方メートルの4LDKの住宅で、7.95万元/m2(約150万円)で、152平方メートルは約1200万元(約2.3億円)と報じられている。

これを基準にすると、中金公司のトレーダーの年収は数百万元、年間収入が12ヶ月以上の分が支払われる場合は、これよりも更に高くなる。

この件に関して、中金公司は、上記の女性の配偶者は確かに中金公司の従業員であり、調査のため職務を停止していると回答した。

天眼査のアプリによると、中国政府による外資系金融投資を担う中国国際金融股份有限公司は1995年7月に設立され、法定代表者は沈如軍氏。取締役および監査役に関する情報によると、社長補佐の王晟氏、徐翌成氏、最高執行責任者の楚鋼氏、管理委員会メンバーの呉波氏の年俸はいずれも800万元以上(約1.5億円)、最高経営責任者の黄朝暉氏、最高財務責任者の黄勁峰氏の年俸は700万元以上(約1.3億円)、財務総監、取締役会書記役、最高リスク管理責任者の年俸はいずれも500万元以上(約9800万円)、多くの独立取締役の年俸は80万元前後(約1500万円)、コンプライアンス総監の年俸は12.7万元(約250万円)だった。

また、中金公司の2022年第1四半期報告書によると、中金公司が従業員に支払う報酬は第1四半期に112億元(約2210億円)を超えた。

(中国経済新聞)