中国の8月鉱工業生産、前年比5.2%増――製造業とハイテク分野がけん引

2026/09/15 13:00

中国国家統計局が発表した統計によると、2026年8月の中国の一定規模以上の工業企業による付加価値生産額は、前年同月比5.2%増加した。伸び率は7月から0.7ポイント加速した。前月比では0.54%増となった。

1~8月の累計では、一定規模以上の工業付加価値額は前年同期比5.3%増となった。

8月の工業生産を3大産業別に見ると、製造業が前年同月比6.1%増と全体をけん引した。一方、鉱業は1.4%減少した。電力・熱力・ガス・水の生産・供給業は4.9%増加した。

企業形態別では、国有持株企業が3.0%増、株式会社が5.7%増、外資系および香港・マカオ・台湾系企業が3.4%増、民営企業が3.7%増となった。

41の主要産業のうち、29業種で付加価値生産額が前年同月を上回った。特に伸びが目立ったのは、コンピューター・通信・その他電子機器製造業で17.2%増。鉄道・船舶・航空宇宙などの輸送設備製造業も13.4%増、専用設備製造業は11.4%増、電気機械・器材製造業は9.9%増、一般設備製造業は9.8%増、電気自動車を含む自動車製造業は8.7%増となった。

一方、石炭採掘・洗炭業は5.6%減、非金属鉱物製品業は4.1%減、非鉄金属精錬・圧延加工業も4.1%減となった。

製品別では、一定規模以上の工業企業が生産する626品目のうち、286品目で前年同月を上回った。

8月の主な生産量は、鋼材が1億1,475万トンで前年同月比5.5%減、セメントが1億2,908万トンで11.7%減、10種の非鉄金属が710万トンで1.6%増となった。

自動車の生産台数は269万7,000台で2.7%減少したものの、そのうち新エネルギー車は164万7,000台に達し、前年同月比21.9%増と大幅に伸びた。

また、エチレン生産量は360万トンで3.6%増加した。発電量は9,438億キロワット時で0.8%減、原油加工量は5,907万トンで6.9%減となった。

8月の中国工業生産は、全体として5%台の堅調な成長を維持した。なかでも電子機器、設備製造、新エネルギー車などの分野で高い伸びが続いており、中国の製造業における産業高度化が進んでいることがうかがえる。

一方、鉄鋼、セメント、原油加工など一部の素材・エネルギー関連製品では生産が前年を下回った。中国の工業生産は、従来型産業と新興・ハイテク産業の間で明暗が分かれる構造となっている。

(中国経済新聞)