中国U23男子代表が、ついに歴史を塗り替えた。サウジアラビア西部の港湾都市ジッダで行われた2026年AFC(アジア・サッカー連盟)U23男子アジアカップ準々決勝で、中国はウズベキスタン代表と120分間にわたる激戦を演じ、0―0のまま突入したPK戦を4―2で制した。中国が同大会でベスト4に進出するのは、今回が初めてである。

これまで中国U23代表は、同大会に5度出場してきたが、通算成績は2勝13敗。グループリーグ突破すら果たせず、長らく「グループリーグの壁」に阻まれてきた。今大会では初の決勝トーナメント進出を果たしただけでなく、さらにその先へと歩みを進めた。この快挙は、選手とファンの思いが重なり合った結果でもあり、「U23中国代表、アジア杯初の4強入り」という話題が中国の交流サイトでトレンド1位に浮上したことが、その反響の大きさを物語っている。
もっとも、この「一歩」は決して容易なものではなかった。90分間、中国は試合の主導権を握れない厳しい展開の中でも集中力を切らさず、粘り強い守備でスコアレスのまま試合を持ちこたえた。延長戦に入っても守備の組織は崩れず、ウズベキスタンの攻撃を何度も封じ込めた。そして勝負がPK戦に委ねられた瞬間、選手もサポーターも理解していた。戦力面で劣る中国にとって、こここそが「五分の勝負」に持ち込める最大の好機であるということを。
この試合における戦いの意味は、戦術や技術を競うことだけにとどまらない。最後まで諦めずに耐え抜き、試合に“生き残る”ことで、逆転のチャンスを待つ——その姿勢こそが、この激闘を支えていた。
最大の立役者は、ゴールキーパーの李昊だった。試合中、幾度となく決定的なシュートを防ぐ好セーブを見せ、チームを歴史的瞬間へと導いた。「苦しいチームには名GKが生まれる」と言われることがあるが、現在のU23中国代表にとって、彼の存在は大きな希望の象徴となっている。

今大会は五輪出場権とは直接結びついていないものの、最終順位は次回大会の組み分けなどに影響する。次のU23代表はロサンゼルス五輪世代にあたり、真の意味での「突破」を担うチームだ。今回の躍進は、その未来に向けた重要な足がかりでもある。
中国U23代表は1月20日、準決勝で今大会好調のベトナム代表と対戦し、決勝進出をかけて戦う。歴史はすでに動き出している。その歩みがどこまで続くのか、大きな注目が集まっている。
